E2. PVPコーチング

Purpose・Vision・Principleから導くリーダーの軸

経営者やリーダーが組織を導くとき、最も重要なのは「戦略」でも「方法」でもありません。それは、自分が何のために存在し、どんな未来を描き、どんな原則で生きるのかという、根源的な軸です。
E2「PVPコーチング」では、リーダーの内側にある Purpose(存在目的)・Vision(描く未来像)・Principle(行動原則) を明確にし、それを日々の意思決定や組織運営に結びつけるためのプロセスを体系的に学びます。

経営者が立ち返る「3つの軸」

1. Purpose ― なぜ自分はこの仕事をするのか

経営とは、利益のためだけの営みではありません。
Purposeは、リーダーが「何のために存在するのか」という、存在の土台を表します。
それは単なる理念ではなく、人生と経営を貫く根源的な問いへの答えです。

2. Vision ― どんな未来を実現したいのか

Visionは、Purposeが“形”となって現れる未来像です。
組織のビジョンを描くとは、経営者が自分の内なる未来感覚を言語化することです。
講座では、未来洞察やシナリオ・プランニングの手法も取り入れ、「感情」「直観」「戦略」の三要素を統合したビジョンづくりを探求します。

3. Principle ― 何を大切にして意思決定するのか

Principleは、状況に左右されない判断の軸となります。
短期的成果や周囲の期待に流されず、自らの信念に基づいて選択できるリーダーを育てる。これが、PVPコーチングの核となる部分です。

「存在」から「経営」をつなぐPVPモデル

CBLアカデミーのPVPコーチングでは、経営を「外側の成果」からではなく、「内側の整合性」から再構築します。
Purpose(存在目的)を核に、Vision(未来像)が展開し、Principle(行動原則)がそれを支える、この3層構造を明確にすることで、経営者の意思決定が一貫性を持ち、組織全体に信頼が生まれます。
講座では、ケーススタディや1on1対話演習を通じて、

  • 自分のPVPを言語化する
  • クライアントのPVPを引き出すための質問を設計する
  • 経営判断にPVPを適用する実践モデルを体験する

といったステップで、リーダーの本質的変化を支えるコーチング手法を身につけます。

「理念」ではなく「体現」へ

多くの組織で掲げられているミッション・ビジョン・バリューは、壁に貼られた言葉として存在しても、日々の行動に息づいていないことが少なくありません。PVPコーチングは、理念を「掲げるもの」から「生きるもの」へと変えるアプローチです。
Purposeが明確になると、Visionは自然に描けるようになります。Principleが明確になると、迷いが減り、判断が研ぎ澄まされます。この循環が、リーダーの言葉と行動に一貫性をもたらし、信頼されるリーダーシップを形づくります。

コーチ自身のPVPを生きる

PVPコーチングを提供するためには、コーチ自身のPVPが問われます。
「自分は何のためにコーチをしているのか」
「自分が信じる未来はどんな姿か」
「どんな原則をもって、クライアントに関わるのか」
これらの問いに真摯に向き合うことが、コーチングの質を根底から高めます。
講座では、自己省察とリフレクションを通して、コーチ自身のPVP宣言をつくり上げる時間も設けています。

次のステップへ:リーダーの成長支援へ

E2「PVPコーチング」で学ぶ存在の軸を定めるプロセスは、次のE3〜E6「成人発達理論とリーダーの成長支援」へとつながります。PVPで定めた軸を、どのように成長段階に応じて支援していくか、それが、エグゼクティブコーチングの専門性の中核です。
PVPコーチングは、経営者が「何を成し遂げるか」ではなく、「どんな存在として社会に貢献していくか」を明確にするコーチングです。それは、理念と現実をつなぐ「リーダーの哲学」を支える対話です。


2026年5月30日に新刊『問いの力』がリリースされました

コーチング思考から始める問いの力 五十嵐久

これまで多くの対話に関わる中で感じてきたことがあります。
「人は『答え』」で変わるのではなく、「問い」によって変わる」。
正しい答えを探し続ける限り、思考は過去の延長に留まります。
しかし、本質的な問いに出会った瞬間、人はまったく違う景色を見始めます。
そのプロセスを言語化したのが、今回の新刊『問いの力』です。
この本が、あなた自身の問いを深めるきっかけになれば嬉しいです。


国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC
日本エグゼクティブコーチ協会認定エグゼクティブコーチ
五十嵐 久