目次
プロコーチへの第一歩 ~信頼されるコーチの道~
- いま、なぜ「コーチング」なのか
- コーチングの世界基準 ~ICF(国際コーチング連盟)とは~
- ICF認定コーチ資格の3段階
- JEA認定エグゼクティブコーチ資格の3段階
- 学びの出発点 ~コーチングを学ぶ目的を明確にする~
- プロコーチになるための学びのステップ
- コーチング資格を持つことの価値
- コーチングを学ぶと、何が変わるのか
- これから学び始めるあなたへ
プロフェッショナルへの扉を開く ~エグゼクティブコーチ養成講座のご案内~
- CBLコーチング経営アカデミーの特徴
- 基本から最上級のコーチングまで学べるCBLコーチング経営アカデミーの講座
- 資格取得までの流れ
- 受講修了後のフォローアップ
- 受講のゴール
- コーチングの未来をともに創るために
プロコーチへの第一歩
~信頼されるコーチの道~
いま、なぜ「コーチング」なのか
変化が激しく、将来の予測が難しい時代。組織も個人も「正解のない課題」に向き合う中で、自ら考え、決断し、行動する力が求められています。その力を引き出すのが「コーチング」です。
コーチングとは、「相手の中にすでにある答えを引き出す対話の技術」であり、同時に「人の可能性を信じる在り方」です。上司が部下に対して行う1on1面談、経営者が自らの意思決定を整理するためのエグゼクティブ・コーチング、人生の転機を支えるライフコーチングなど、その応用範囲は広がり続けています。
いま、多くの人が「コーチングを学ぶこと」を、自分の人生をより豊かにし、他者との
関係を深め、社会に貢献する手段として選び始めています。
コーチングの世界基準 ~ICF(国際コーチング連盟)とは~
世界中で最も広く認知されているコーチの国際的な組織が、ICF(International Coaching Federation:国際コーチング連盟)です。1995年にアメリカで設立され、現在では世界170か国以上、5万人を超える認定コーチが所属しています。ICFは単なる資格発行団体ではなく、コーチングを「プロフェッション(専門職)」として確立させるために、以下の三つの柱で活動しています。
倫理規定と行動基準の策定
クライアントの尊厳・守秘・誠実を守るための倫理基準を定め、世界共通のプロ意識を示しています。
コア・コンピテンシー(中核能力)の定義
プロコーチが実践すべき8つの能力領域を明確に示しています。これは学びやスキル向上の指針となります。
国際資格の認定制度
学習・実践・スーパービジョン(指導)・倫理遵守を総合的に評価し、世界で通用するコーチ資格を発行しています。
ICFが掲げる理念はシンプルです。
“Coaching changes lives, organizations, and the world.”
(コーチングは、人と組織、そして世界を変える)
ICF認定コーチ資格の3段階
ICFの資格は、経験と能力の段階に応じて、次の3レベルで構成されています。
| 略称 | 名称 | 概要 |
|---|---|---|
| ACC | Associate Certified Coach アソシエイト認定コーチ | 基礎的なスキルと倫理を備え、一定時間の実践経験を持つコーチ。 プロとしての第一歩。 |
| PCC | Professional Certified Coach プロフェッショナル認定コーチ | 高度な質問力・関係構築力を持ち、自己基盤が整った中堅レベルのプロコーチ。 企業や組織でも信頼される存在。 |
| MCC | Master Certified Coach マスター認定コーチ | コーチングを「技術」ではなく「あり方(Being)」として体現する熟達者。 深い共感と洞察で人の変容を導く。 |
それぞれの資格には、学習時間、実践時間、メンターコーチング、筆記試験、録音提出などの要件が明確に定められています。たとえばACCでは最低60時間の学習と100時間の実践、PCCでは125時間の学習と500時間の実践が必要ですが、MCCでは200時間以上の学習と2,500時間の実践経験が求められます。
この段階的な仕組みは、単なる「スキル認定」ではなく、コーチとしての成熟を育む道筋を示しています。
JEA認定エグゼクティブコーチ資格の3段階
JEAとは、エグゼクティブコーチの資質の向上と普及を目指して活動している非営利法人『一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会』のことです。
国際コーチング連盟(ICF)の基準に準拠しつつ、エグゼクティブコーチとして求められるJEAコア・コンピテンシーに沿って、ICFよりも更に高い基準を設けて資格を発行しています。
| 名称 | 主な資格要件 |
|---|---|
| JEA認定エグゼクティブコーチ | ①CBLコーチング経営アカデミーが提供するエグゼクティブコーチ養成講座の修了 ②300時間以上 ③筆記試験、実技試験、面接試験 |
| JEA認定シニアエグゼクティブコーチ | ①JEA認定エグゼクティブコーチである ②CBLコーチング経営アカデミーが提供するシニアエグゼクティブコーチ養成講座の修了 ③実績時間1,000時間以上 ④実技試験 |
| JEA認定マスターコーチ | JEA認定シニアエグゼクティブコーチかつ実績時間3,000時間以上 |
学びの出発点 ~コーチングを学ぶ目的を明確にする~
コーチングを学ぶ動機は人それぞれです。
- 経営者や管理職として「人を育てる力」を高めたい
- キャリア転機にあり「自分の軸」を見つけたい
- 専門職として「クライアントの成長を支援したい」
- 人の話を聴くことを通じて「社会に貢献したい」
どの動機も素晴らしい出発点です。大切なのは、「なぜ自分はコーチングを学びたいのか」という目的意識を持つことです。目的が明確であるほど、学びのプロセスは深く、自分自身の変化にも気づきやすくなります。
コーチングの学びは、単に「人を支援する技術」を得ることではありません。それは、自分の内面と向き合い、「自分がどう在るか」を探求する旅でもあります。
プロコーチになるための学びのステップ
コーチング資格取得を目指すには、次のようなステップを踏むのが一般的です。
Step 1:基礎講座で「コーチングの全体像」を学ぶ
コーチングの定義・倫理・スキル・プロセスを体系的に理解し、体験的に学ぶ段階です。ここでは「傾聴」「質問」「フィードバック」「ゴール設定」など、対話の基本構造を身につけます。
Step 2:エグゼクティブ・コーチング等専門スキルの向上とプレゼンス強化
ご自身が目指すコーチ像に向かって更にスキルや人間力の向上に向け、次のStep3~6と並行して学びを深めます。
Step 3:実践練習とフィードバックでスキルを磨く
ペアワークやロールプレイを通して、リアルな対話を重ねます。実施したセッションに対し、メンターコーチから具体的なフィードバックを受けることで、客観的な成長を促します。
Step 4:倫理・コンピテンシーを理解し、内省を深める
ICFが定める倫理規定やコア・コンピテンシーを学びながら、「自分はどのような価値観のもとに人を支援するのか」を探求します。これは、コーチとしての「自己基盤」を築く重要な過程です。
Step 5:クライアントとの実践とスーパービジョン
実際にクライアントを持ち、セッションを重ねていく中で、理論が実践に変わります。経験豊富なスーパーバイザーやメンターコーチとの振り返りを通して、「自分らしいコーチング・スタイル」が形成されます。
Step 6:コーチング資格取得へ
必要な学習時間・実践時間を満たしたら、実技試験や筆記試験に挑戦します。プロフェッショナルとしての「信頼の証」となる資格取得が、あなたのキャリアを大きく広げるでしょう。
コーチング資格を持つことの価値
自称コーチを名乗る人が増えている中で、ICF基準に基づいたしっかりとしたコーチング教育機関で学び、コーチング認定資格を持つということは、「世界で通用するコーチングのプロフェッショナル」であることを意味します。特に外資系企業や国際機関では、ICF認定コーチを正式なパートナーとして採用するケースが増えています。
一方、ICF資格は実技が録音審査であることから、ICF認定校によって審査基準にバラツキがみられるのが現状です。そこで、コーチングの中でも最高峰の資格であるエグゼクティブコーチに関しては、少なくとも一定の水準を保つ必要があると考え、日本で唯一エグゼクティブコーチの資格認定を発行する機関として誕生したのが『一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会(JEA)』です。JEAでは、人間力を重視しているため、実技試験だけでなく面接試験もあるのが特徴です。
プロコーチとして活動を目指すうえで、ICFの資格またはJEA認定エグゼクティブコーチの資格は必須です。
信頼性の証明:第三者機関による認定により、倫理性と専門性が担保されます。
国際的なネットワーク:世界中のICFコーチとつながり、継続学習や交流の機会が広がります。
自己成長の継続:資格取得後も継続教育(CCE)を通じて成長を続ける文化があります。
資格は「ゴール」ではなく、「次の成長への入り口」です。
コーチングを学ぶと、何が変わるのか
多くの人が、コーチングを学んだ後にこう語ります。
「人の話を聴くことの深さに気づいた」
「他人を変えようとせず、自分の在り方が変わった」
「家族や職場での関係がやわらかくなった」
「人の可能性を信じることが、こんなに力になるとは思わなかった」
コーチングを学ぶことは、他者を支援する力を育てるだけでなく、自分自身の生き方を刷新する学びでもあります。人を信じ、問いを立て、共に考え、行動を支援する。そのプロセスを通じて、自分自身もまた変容していくのです。
これから学び始めるあなたへ
コーチングは、「スキルの習得」から始まり、「人間理解の深化」を経て、「自己の在り方」へと広がっていく道です。初めの一歩を踏み出したときから、あなたの人生そのものが学びのフィールドになります。迷うこと、立ち止まること、試行錯誤すること、それもすべてコーチングの一部です。そして、あなたの学びがいつか、誰かの人生を支える力になります。コーチングを学ぶことは、「自分の中にある可能性」と出会うことです。
プロフェッショナルへの扉を開く
~エグゼクティブコーチ養成講座のご案内~
CBLコーチング経営アカデミーの特徴
ICFの理念を踏まえたうえで、最高峰のコーチを育て「経営者一人一人にコーチを」というビジョンを掲げて、日本で唯一エグゼクティブ・コーチングの専門プログラムを展開しているのが「株式会社コーチビジネス研究所(CBL)コーチング経営アカデミー」が提供する「エグゼクティブコーチ養成講座」です。
この講座は、単に資格取得を目指すだけでなく、経営・リーダーシップ・人間理解・自己統合といった多層的な成長を支援する、実践と哲学を統合したプログラムです。
特徴 1:ICF準拠の体系的カリキュラム
ICFコア・コンピテンシーに基づき、基礎スキルから倫理、実践応用までを段階的に学びます。ACC~PCCレベルに必要な学習・実践要件も満たす構成です。
特徴 2:エグゼクティブ・コーチングへの実践展開
経営層・リーダー層を対象としたセッション設計、スポンサー関係のマネジメント、組織変革への関わりなどを実践的に身につけます。
特徴 3:リベラルアーツとコーチングを統合
CBL独自の教育思想として、哲学・文学・心理学・経営学を横断的に学び、「人間理解」と「自己省察(リフレクション)」を深めることを重視します。単なるスキル習得に留まらず、“Beingとしてのコーチ”へと成長するプログラムです。
特徴 4:経験豊富なコーチ陣による指導
ICFマスター認定コーチ(MCC)を中心に、企業経営・心理臨床・人材開発など多分野で
実績を持つ講師陣がセッションの逐語録フィードバックや個別メンタリングを行います。
特徴 5:実践コミュニティと継続的な成長支援
修了後も、エグゼクティブコーチフォーラム会員として継続学習・スーパービジョン・ピアコーチングに参加可能で、仲間とともに「一生学び続けるコーチ」として成長し続けられます。
基本から最上級のコーチングまで学べるCBLコーチング経営アカデミーの講座
コーチングの基本から最上級のコーチングまで体系的に学べるように構成されています。
1科目90分単位で科目単位でのいつでもどこからでも受講ができます。コースで学びたい方には、土曜日午前クラス、土曜日午後クラス、日曜日午前クラス、日曜日午後クラス、
火曜日・木曜日の各夜間クラスから選択できます。
コーチング基本講座(ACC資格取得支援講座)
↓
エクゼクティブコーチング専門課程(PCC資格取得支援講座)
↓
シニアエグゼクティブコーチ養成講座(MCC資格取得支援講座)
資格取得までの流れ
多くの受講生が選んでいる資格取得までの流れは次のとおりです。
Step1
ACC資格取得支援講座(コーチング基本講座)A1~C12を受講。同時にセッション実践練習会に参加し、クラスコーチングを受けます
Step2
エグゼクティブコーチ養成講座 専門課程(PCC資格取得支援講座)E1~26を受講。同時にセッション実践練習会に参加し、クラスコーチングを受けます
Step3
講座受講中に10人のクライアント(対象者は不問)に対して、コーチングを実施し、所定のフィードバックシートを記入してもらいます
Step4
Step1と2の受講がすべて修了し、Step3のフィードバックシートも準備できたら、認定試験提出用のセッションを実施し録音します
Step5
セッション録音と文字起こし並びに上記10人分のフィードバックシートを 添付して、認定試験受験の申込をします
※ICFの最初の基本資格であるACC受験のためには100時間の実践が必要ですが、コーチビジネス研究所(CBL)の認定試験は実践時間の要件がありません。そこで、まずはCBL認定コーチの資格を取得してからICFの資格取得にチャレンジする方がほとんどです。CBLコーチング経営アカデミーでは、受験要件にしない代わりに、実践練習する機会を数多く設けているのも特徴の一つです。初学者にはその方が資質の向上に資すると考えているからです。
受講修了後のフォローアップ
学び続けられる環境
CBLコーチング経営アカデミー卒業生・在校生並びに一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会(JEA)会員で構成されているコミュニティ「エグゼクティブコーチフォーラム」を通して、受講修了後も継続的に学べる環境を整えています。
「エグゼクティブコーチフォーラム」では次のような活動を行っています。
<主な活動>
- 毎月定例セミナー
- 経営やコーチングに関する各種セミナー、講演会
- スーパービジョン、セッション実践練習会
- コーチングのコンテンツ・資料の活用
- 会員交流会その他
プロコーチとしての活動・独立開業支援
<主なサポート制度>
- プロコーチスタートアッブ支援講座の開催
- ホームページ作成支援
- TOMONIプロジェクト
- クラスコーチ制度
- 研修・講座アシスタント制度
- コーチの紹介その他
受講のゴール
この講座を修了すると、次のような成果が得られます。
- 国際基準に準じたプロフェッショナル・コーチとしての知識とスキル
- 経営者の伴走者としての自信と力量
- 自分自身の内的基盤の確立
- コーチングを通じて社会に貢献する使命感と倫理観
コーチングの未来をともに創るために
コーチングは、誰かを導く技術ではなく、共に未来を創る対話のアートです。
あなた自身の人生を磨き、そして他者の未来を輝かせるための人間成長の道です。
一人ひとりの内なる可能性が開花するとき、組織も、社会も、静かに変わり始めます。
その変化の担い手として、あなたが歩み出すことを、心から歓迎します。
